ルーマニアへの進出支援
バルカン半島の北部に位置するルーマニアは、日本とほぼ同等の国土面積を持つ国。ここでは、経済的にも上昇傾向にあるルーマニアの現状や今後の見通し、海外進出をサポートしている会社の情報をまとめました。
ここが進出しやすい!
ルーマニアは日本の1/3程度の賃金で働く人材を採用することができ、生産性を維持しながらコストを大幅に削減することができるでしょう。また、英語能力指数も高く、英語が話せる現地人材を採用することができるため、コミュニケーションに支障をきたすことが少なく、円滑なビジネス展開が期待できます。
- 人口規模:各国の市場規模を測る指標の一つで、大きいほど事業成功時のインパクトが大きい。
- 一人あたりのGDP:各国の経済規模や豊かさを測る指標の一つで、高いほど事業成功時のインパクトが大きい。
- 賃金:現地人材の雇いやすさを測る指標の一つで、低いほどコストを抑えた雇用が可能。
- 治安:各国の進出リスクを測る指標の一つで、良好なほど不確定要素が少なく、失敗のリスクが低い。
- 英語能力:高い方が進出時の外国語学習のコストを抑えやすい。
- 海外進出日系企業拠点数:少ない方が競合数が少なく、競合優位性を発揮しやすい。
海外進出先としての
ルーマニアの魅力とは?
優秀かつ安価な労働市場に
期待が持てる
EU加盟国でユーロを導入していない中・南東欧6ヶ国のうち、GDP成長率が好調であるルーマニア。もともとは農業・鉱業に強みを持つ国ですが、近年では自動車を中心とした製造業の発展も顕著となっており、今後の発展にまつわるポテンシャルも非常に高いと考えられています。
それに伴い国民の所得も上昇傾向にありますが、その平均月収は1,180ドル(158,000円)ほど。これは中国の平均月収990ドルとほとんど変わらないため、ルーマニアはいまだに競争力のある安価な労働市場と言えるでしょう。
高い英語普及率と言語能力
ルーマニアの公用語は、イタリック語派ロマンス諸語に属するルーマニア語。しかし、英語の普及率は英語を公用語とするフィリピンを抜いて106ヶ国中17位と、多言語対応が可能となっています。
東欧におけるITハブ化が進む国
また、優秀なエンジニアやIT人材が豊富であることもルーマニアの特徴。ルーマニア政府は、大学教育を経た若い労働者が周辺諸国へ流出してしまうことを避けるため、その対策としてIT学部を数多く設立。その結果、優秀な人材供給が現実のものとなったのです。
こうした背景からも、ルーマニアは東欧のITハブ化が進んでいると言えるでしょう。
ルーマニアへの海外進出には
こんな会社がおすすめ
優秀なIT人材を求めている
企業におすすめ
ルーマニアのIT技術や優れたエンジニアの存在は他国でも知られているところですが、それにまだ気づいていない日本企業も少なくありません。今後、IT関連で海外進出を狙っているのであれば、すでに競争が激しく賃金も高めなアメリカなどの大国よりも、ルーマニアの人材に注目することも検討してみてください。
人件費を抑えて
優秀な人材を雇用できるかも
国民の多くが英語を話すことができ、優秀なエンジニア・IT人材が揃っているルーマニア。平均月収もそれほど高くないため、人件費で頭を悩ませている企業にも向いていそうだね。
これから海外進出を検討する場合、まだ日系大手企業があまり進出していないエリアで、さらに経済発展が期待されるエリアを選ぶことが大事。そのひとつがルーマニアと言えそうだ。
当サイトでは、世界の統計データを基に、 今が狙い目の穴場な進出国をピックアップ。世界を俯瞰的に見ることで、自社が本当に勝てる市場を見つける手助けになれば幸いだ。各国の情報や進出支援コンサル会社についても紹介しているので、あわせてチェックしよう。
ルーマニアへの海外進出を
支援するコンサル会社
ここからは、ルーマニアへの海外進出を支援してくれるコンサルティング会社社を紹介します。ルーマニアを専門に取り扱う会社は、1社のみでした。ここでは、WFSについて紹介します。
WFS(ワイズ・ファイナンス・ソリューションズ)
中・東欧に特化した
海外進出サポート会社
2008年にルーマニアで創業したWFSは、欧州の中でもとくに中・東欧地域における外国企業の市場開拓、直接投資をサポートしてきた会社。ルーマニアに本社があり、海外進出をサポートしている会社は2023年3月の時点で2社。そのうち、日本人スタッフが在籍しているのはWFSのみとなっています。
政府機関との密な連携で
個別交渉も可能
ルーマニアでも名の知れた貴族の家系が創業者であり、各国政府とも密に連携しているWFS。海外進出のためにその国の大臣や市長と話をしたいという場合、その人物と直接コンタクトを取れるのが強みです。交渉次第では、進出したい地域における地方税の減税、工場までバス停を引っ張ってくるといった個別交渉もしやすくなっています。
日本のサポート会社だとこういった交渉に時間がかかることもありますが、現地とつながっているWFSであればそれが可能。進出までの期間短縮も期待できるでしょう。