240日後に海外進出するススム~自社に合う進出支援パートナーに出会うまで~

卸売・小売業

卸売・小売業のイメージ写真

卸売・小売業の海外進出について、各種調査データを紹介するとともに、成功・失敗事例や重要ポイントなどを解説します。

日本の卸売・小売業が
海外進出で
成功するためのポイント

今後の成長が見込める
エリアを狙う

アパレル企業の海外進出では、まだネット通販が十分には普及していないベトナムで成功した例があるように、エリア選定は重要なポイント。アメリカや中国などマーケットが大きな国だと、後発の小規模ブランドがシェアを確保するのは困難ですが、これからマーケットが拡がっていく国なら、日本で培ったビジネスモデルでの成功も期待できます。

海外進出の
タイミングを見極める

デジタルトランスフォーメーション チャンネルというIT情報総合ポータルサイトの2019年11月19日付記事「小売業の日本企業の海外展開動向」によると、コンビニのニーズは当該国の1人当たりGDPが3,000ドルを超えると急上昇するとのこと。著しい成長を見せるASEAN各国に進出する際、タイミングを見極めるための指標を調査しましょう。

※参照元:デジタルトランスフォーメーション チャンネル公式HP(https://www.cloud-for-all.com/dx/blog/trends-in-overseas-expansion-of-japanese-retailer.html#toc-2

システム開発の
コストや時間を節約

多品種小ロットの商品を高い回転率で販売するコンビニの場合、日本では業務のほとんどがシステム化されています。海外進出でもそのまま利用できればいいのですが、そうでない場合は現地で独自開発するとコストも時間もかかり過ぎてしまうので、クラウドサービスなどを積極的に活用することをおすすめします。

卸売・小売業で海外進出する
なら…おすすめの国はココ!

ダイヤモンド・チェーンストア・オンラインの2023年1月20日付記事「マッキンゼーの戦略提言、日本の食品小売業が進出すべき国はここだ!」によると、マッキンゼーは日本の小売企業の海外進出先として東南アジアをプッシュしています。日本との文化的親和性の高さがあり、特にベトナムはこれからの成長に期待できるようです。

※参照元:ダイヤモンド・チェーンストア・オンライン公式HP(https://diamond-rm.net/management/businessplan/315985/

卸売・小売業の海外進出
成功・失敗事例

イオンをはじめ日本を代表する卸売・小売業の海外進出事例をリサーチ。成功事例と失敗事例の両方を紹介します。

成功事例1

イオンモールは「世界の小売業ランキング」で13位、日本企業のトップです(2023年3月3日調べ)。中国や東南アジアへの海外進出で成功していることが要因のひとつで、ASEANでは地域集中型出店により認知度が向上しています。

※参照元:デジタルトランスフォーメーション チャンネル公式HP(https://www.cloud-for-all.com/dx/blog/overseas-trends-of-retail.htnl

成功事例2

セブン&アイは海外の小売業を買収することでグローバル規模の売上アップを図っています。北米でガソリンスタンドコンビニを展開するCSTブランズやSunocoを傘下に収めるなど、M&A戦略を実践。セブン&アイホールディングスの利益増につなげています。

※参照元:デジタルトランスフォーメーション チャンネル公式HP(https://www.cloud-for-all.com/dx/blog/overseas-trends-of-retail.htnl

失敗事例1

ユニクロも2001年、ロンドンに初の海外進出をした際は大きな赤字を出した末、撤退しています。失敗の要因は、現地の人材を社長にしたため、ユニクロの企業理念を浸透できなかったこと。現地文化にはマッチしたものの、ユニクロの独自性を打ち出せなかったようです。

※参照元:Digima~出島~公式HP(https://www.digima-japan.com/knowhow/world/4740.php

卸売・小売業が海外進出する
ときに注意したいこと

地域別のトレンドを知らないと
判断を誤る

小売業にとって、東南アジアのマーケットは魅力があり、インドネシア、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシアの5カ国でシェアのほとんどを占めている状況。

その中でも、タイとマレーシアはマーケットが成熟しつつあり、今後の狙い目はベトナムといった情報を持っているコンサルティングもあります。地域別のトレンドをキャッチアップしていないと、場所と時期を見誤るので注意しましょう。

業務に関わる全項目を
現地で精緻に確認

卸売・小売業というビジネスは、物流や販売、顧客ニーズの分析など商流全体をシステム化・体制下してこそ収益性が見えてくるもの。これを海外に持ち込んだ場合、インフラ環境やマーケット事情などの違いで、そのまま活用できないこともあります。

現地のマーケット調査をするのはいうまでもなく、事業全体に関わる項目を精緻に確認しなければなりません。

販売代理店による
販路拡大という選択肢も

小売業では、現地に拠点を作らず海外進出する、販売代理店による販路拡大という選択肢もあります。現地の法令、商習慣、人脈などに精通した販売代理店をパートナーとして事業展開することで、初期投資を抑えることもできるでしょう。

ただし、パートナー企業に依存する面があり、自社にノウハウが蓄積しないといった懸念点もあります。

適切な判断のための
情報収集・分析が必須

ユニクロは海外進出初期の失敗を糧にして成功。セブン&アイはM&Aで販路を拡大。海外進出の方法はひとつじゃなくて、その時々で適切な判断をするということが重要なんだね。で、判断をするには情報収集・分析が必須で、エリアごとの特徴を吟味すべし!

当サイトでは、世界の統計データを基に、 今が狙い目の穴場な進出国をピックアップ。世界を俯瞰的に見ることで、自社が本当に勝てる市場を見つける手助けになれば幸いだ。各国の情報や海外進出支援コンサル会社についても紹介しているので、あわせてチェックしよう。

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